All Time Traveling

少しずつ良い暮らしができたら
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読書 恩田陸 ブラックベルベット


こんばんは。

恩田陸のブラックベルベットを

読み終えました。


最近の恩田陸は 結末がモヤァなものが

多くて、少し敬遠していたのですが


大好きな恵弥シリーズだったので。




結果、最後はスッキリとした終わりだったので

よかったです。



製薬会社に勤めるウイルスハンターの恵弥は

その職業から、過去2作でも

不思議で危険な謎に遭遇しています。

一作目がアジアの果て、

2作目がH市(函館かと)


そして今回はT共和国(トルコ)が舞台。


D.Fという未知の鎮痛剤(麻薬?)

にまつわるミステリーツアーに

強制参加させられた恵弥。

ミステリーツアーへ誘った、アンタレスの正体は?

さらにアキコ・スタンバーグ博士の失踪事件

黒い苔の生えた死体とは?


いくつもの謎が恵弥に襲いかかります。




個人としては

過去2作で登場した 満、橘、多田、和美などが

登場して嬉しかったです。


ただ過去2作より、サラッとした印象を受けました。

もっと恵弥に推理を披露して欲しいのです!





あとネタバレですが




結局、D.Fが存在しなかったのが

悲しいですね。

恵弥の会社自体もブラックな部分が

あるみたいなので

多田の用意したアンタレスとは別に

実際にD.Fやアンタレスが存在する、


そういった終わりにして

次回、アンタレス(製薬会社の大元、ウィザードコーポレーション)VS恵弥 の図が嬉しかったですねー。笑





ただ!

ところどころで出てくる会話のテンポ

ノスタルジックな想像を掻き立てられる文章

キャラの強さ

恵弥節は堪能できる作品です(*^^*)



恩田陸、最近のにも手を出してみようかしら。